春の愛犬健康管理!気をつけたい病気や対策法

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 暖かくなり春は犬にとっても楽しい季節ですが、注意しなければならない点もあります。
 春の気温の変化や、新しい花粉や草花などで犬の健康に影響を与える可能性があります。
 今回は、春に愛犬が気をつけるべきポイントを紹介します。

花粉症(アレルギー)

 春は花粉症の季節でもあります。人間だけでなく犬も花粉症になることがあります。

 花粉症とは、花粉などのアレルゲンによって引き起こされるアレルギー疾患のことで、犬にも様々な症状が現れます。

花粉症の原因

犬の花粉症の原因として多く挙げられるのは、スギやヒノキ、ヨモギなどの植物の花粉です。
これらの花粉は、春先から夏にかけて飛散し、犬の鼻や目などの粘膜に付着してアレルギー反応を引き起こします。

花粉症の主な症状

・くしゃみや鼻水
・鼻や目のかゆみ
・咳や喉の痛み
・皮膚のかゆみや湿疹
・食欲不振や体重減少

もし犬にアレルギーの症状がでた場合は、早めに病院で獣医師に相談することが重要です。

花粉症の予防

犬の花粉症を予防するためには、以下のような対策が効果的です。

・散歩の時間帯を調整する(花粉が多い時間帯を避ける)
・散歩から帰ってきたらブラッシングをする
・犬の鼻や目を拭く
・部屋を清潔に保つ
・エアコンや空気清浄機を活用する

花粉の多い時間帯

 春先の花粉症シーズンにおいて、早朝からスギやヒノキ林周辺から花粉が飛散し、午前中に都市部まで到達します。

 午後には飛散量が落ち着きますが、夕方に再び花粉が多くなります。これは、夕方の気温低下による空気の対流で上空の花粉が地上に落ちたり、落ちていた花粉が再び舞い上がるためです。

 花粉の飛散量が多い日は、午前中だけではなく夕方の花粉飛散量も思ったより多いので注意が必要です。

春先の花粉の多い時間帯

午前中  10時〜14時

日没前後 17時〜19時

換毛期による体調不良

 換毛期には、多くの毛が抜け落ちるため、犬にとっても片付けをする飼い主にとっても大変な季節です。また、環境やホルモンバランスの変化によって、愛犬の体調にも影響が出ることがあります。 

カビによる真菌感染症

春は湿度が高くなる季節でもあり、犬がカビによる真菌感染症にかかるリスクが高くなります。

真菌感染症の原因

 真菌感染症は、犬に多く見られる病気の1つで、カビや酵母などの真菌によって引き起こされます。

 真菌は、散歩中に土や植物などから身体に付着したり、他の動物から感染することや、カビが繁殖した湿った場所や、カビの生えた餌などが感染源となることもあります。

 真菌感染症は、ストレスや体調不良によって、体内の免疫機能が低下し、真菌が体内に侵入しやすくなるため発症しやすくなります。

 また、人間にも感染することがあるため、特に高齢者や免疫力が低下している人は、犬に触れる際には注意が必要です。

症状

 真菌感染症の症状は、種類によって異なります。一般的な症状として、皮膚の病気や肺炎が挙げられます。

 ・皮膚の病気 発疹や腫れ、かゆみ、脱毛など
 ・肺炎    咳や息切れ、食欲不振、体重減少など

 また、真菌が犬の体内に侵入することで、内臓の病気を引き起こすこともあります。

治療法

 真菌感染症は、早期に治療をすることが必要なので、動物病院にに相談してください。
 治療法は、一般的には抗真菌薬の投与や外用薬の使用、犬の体力をサポートする栄養療法などが行われます。
 治療期間は、軽症の場合でも数週間から数ヶ月以上にわたることがあります。

予防法

 真菌感染症を予防するためには、犬の環境を清潔に保つことが大切です。
 特に、湿気の多い場所やカビの生えた餌を避けるようにしましょう。

 また、犬の免疫機能の維持やストレスマネジメントが重要です。適切な睡眠、バランスのとれた食事、運動、リラックスした状態の維持など犬の健康管理にも注意して、定期的な健康診断を受けましょう。

蚊やノミ、ダニによる健康被害

暖かくなると犬にとって虫刺されのリスクが高まってきます。

蚊による臓線虫症

 犬が蚊に刺されることで、心臓線虫症などの感染症にかかる可能性があります。
 心臓線虫症は、犬の心臓や肺に寄生する線虫が原因で、呼吸困難や食欲不振などの症状が現れます。
 重篤な場合には死亡することもあるため、早期発見と治療が必要です。

 犬が蚊に刺されることを防ぐためには、虫よけスプレーや蚊帳の使用するなどの方法もありますが、犬に服を着せて直接刺されないようにするのも有効です。

ノミやダニによる健康被害

 春にはノミやダニなどの寄生虫の活動も活発になります。

 散歩やアウトドアなどで、犬が草むらや土の中に入ったり、他の動物と接触したりすると、ノミやダニに感染するリスクが高くなります。

 ノミやダニが犬に寄生すると、様々な健康被害をもたらす可能性があります。
例えば、皮膚炎やアレルギー反応、フィラリア症の感染、犬糸状虫症、ライム病などがあげられます。
 これらの病気は、重篤な場合には命にかかわることもありますので注意が必要です。

 犬がノミやダニに感染しないようにするためには、適切な予防策をとることが重要で、ノミ・ダニ駆除剤の投与や、首輪タイプの駆除剤の装着、ノミ・ダニ予防のためのシャンプーやスプレーの使用などがあります。
 そらうみはネクスガードという駆除剤を病院で処方してもらい、毎月1日に餌に混ぜて与えています。

 また、散歩から帰ったら、犬の体にノミやダニがついていないかをチェックして、しっかりとブラッシングもしてあげることも有効です。

気温上昇による熱中症

 春は、気温が急激に上昇することがあります。犬は体毛に覆われているため暑さに弱いので、急な気温変化による熱中症にかかるリスクが高まります。

 熱中症は、犬の体温が上昇し、疲れたり、嘔吐したりする症状が現れます。

 犬が熱中症にかからないようにするためには、水分補給をしっかりと行い、犬がいる場所を涼しく保つことが重要です。

 また散歩の時間帯も、気温が高くなる時間帯を避けるようにしましょう。

春の草花

 春には、花粉だけでなく、新しい草花や植物が登場します。
 しかし、中には毒性をもっていて犬に有害なものもあります。

 例えば、チューリップやカラーなどの花や、キツネノマゴやマンリョウなどの植物には、犬にとって有害な成分が含まれています。

 犬がこれらの毒性のある植物を食べると、吐き気や下痢などの中毒症状が現れることがあるので、散歩時にはこれらの植物を食べさせないように注意しましょう。

注意が必要な植物

チューリップ
チューリップは美しい花ですが、有害物質の「ツリピン」などを含有。
 主に球根に含まれますが、茎や葉、花などの部分にも低濃度の毒性があり、犬が食べると消化器系の問題を引き起こすことがあります。

カラー
 カラーは、キク科の植物で、人間には無害ですが、犬にとっては腹痛、嘔吐、下痢、食欲不振、口内炎、または皮膚炎のような症状を引き起こすことがあります。

ヒヤシンス
ヒヤシンスも美しい花ですが、「リコリン」「シュウ酸カルシウム」という有害物質を含有し、犬が食べると嘔吐、下痢、筋肉の震え、または歩行困難などの症状を引き起こすことがあります。

ダフネ
  ダフネには強い毒が含まれているため、犬が食べると吐き気、嘔吐、下痢、筋肉の震え、呼吸困難、低血圧、動悸、倒れるなどの症状を引き起こすことがあります。

ラン
ランも犬が食べると嘔吐、下痢、または口内炎などの症状を引き起こすことがあります。

ツツジ
ツツジにも毒性のある成分が含まれています。犬が食べると、嘔吐、下痢、動悸、呼吸困難、血圧の低下、歩行困難などの症状を引き起こすことがあります。

キツネノマゴ
 キツネノマゴの葉や花を摂取すると、心臓の機能障害を引き起こす可能性があります。また触れただけでも、犬の皮膚に炎症を引き起こすことがあります。

マンリョウ
 マンリョウに含まれるアルカロイドは、犬が摂取すると神経系に悪影響を及ぼすことがあります。摂取後に嘔吐、下痢、食欲不振、動悸、呼吸困難、意識障害、発作などの症状が現れることがあります。

まとめ

 春には、犬にとってさまざまな危険が潜んでいます。
 しかし、適切なケアや注意を払うことで、犬の健康を守ることができます。

 春は、自然が美しく輝き、犬とのお散歩も楽しさが倍増する季節でもあります。
 犬と一緒に、春の訪れを楽しんで、健やかな毎日を過ごしましょう。

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