ドッグフードの日本語表記義務

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ペットフードの選び方は、愛犬の健康に直結する重要な決断です。
 日本では、環境省がペットフードのパッケージに日本語での表示を義務付けており、購入時の重要な判断基準となります。 
 しかし、海外製品の中にはこの基準を満たさないものも多くあります。

 この記事では、そのような状況に対応するため、環境省の【安全チェックシート】に基づき、ドッグフード選びの重要ポイントを分かりやすく解説します。
 愛犬の健康を第一に考え、賢い選択をしましょう。

ドッグフード購入の基本:ペットフード安全法とは

 ペットフード安全法は、ペットフードの安全と品質を確保するために設けられた法律です。
 この法律により、ドッグフードを含むペットフード製造・販売事業者は、商品に関する重要な情報を正確に表示することが義務付けられています。
 これには、製品名、原材料名、賞味期限、内容量、保存方法、事業者の名称と住所などが含まれます。
 この表示を通じて、消費者は製品の安全性や適合性を判断するための重要な情報を得ることができます。正確な表示を確認することは、愛犬の健康を守るための第一歩です。

チェック項目①:名称の確認と意味

 ドッグフードを選ぶ際、最初にチェックすべきは製品名です。
 ペットフード安全法では、「犬用」、「猫用」と日本語で書いてあることが必要です。
 「ドッグフード」、「キャットフード」のカタカナ表記でも可です。

 製品名には、そのフードがどのようなタイプの犬に適しているか(例えば、成犬用、子犬用、シニア犬用など)、フードの特徴(例えば、総合栄養食、アレルギー対応、ダイエット用など)、主要成分(例えば、チキン味、ポークベース、ラム肉入りなど)が記載されています。

 この情報を正しく理解することで、愛犬に最適なフードを選ぶことができます。

チェック項目②:賞味期限の重要性

 ドッグフードを選ぶ際、賞味期限の確認は欠かせません。
 ペットフード安全法では、項目名「賞味期限」が日本語記述されて、日付が数字又は日本語で、年月(日)の順番に表示されていることが必要です。
 月年などの順番が違う場合やJANなどアルファベット表記の場合は説明の記載が必要となります。

 賞味期限はフードが最適な状態である期間を示し、これを過ぎると栄養価が低下したり品質が劣化する可能性があります。

 賞味期限が近い製品は、割引されることが多いですが、愛犬の健康を考えると新鮮な製品を選ぶことが望ましいです。

 製品を保管する際も賞味期限を意識し、開封後は適切な方法で保存し、期限内に使い切るようにしましょう。

チェック項目③:原材料名でわかる品質

 ドッグフード選びで重要なのが原材料名の確認です。
 ペットフード安全法では、項目名「原材料」及び使用した全ての原材料を日本語で表記する必要があります。

 原材料名には、フードに含まれる成分がリストアップされており、その品質を判断するための鍵となります。一般的に、リストの上位にある成分が多く含まれていることを意味します。良質なタンパク源(例:鶏肉、魚)が上位にある製品は、栄養価が高く推奨されます。

 また、不必要な添加物やアレルギーを引き起こす可能性のある成分の有無もチェックすることが重要です。

 原材料の確認は、フードの品質と栄養価を評価するための重要なステップとなります。

チェック項目④:原産国名の確認方法

 原産国名の確認は、ドッグフードの安全性と品質を判断する上で重要です。
 ペットフード安全法では、項目名「原材料」及び原産国を日本語で記載していることと、最終加工工程を行った国を原産国とすることを規定しています。

 原産国は製品の製造が行われた国を示し、その国の安全基準や品質管理のレベルを反映します。各国ごとに製造、管理基準があり、これが製品の品質に影響を与える可能性があります。

原産国を確認し、信頼できる品質管理基準を持つ国からの製品を選ぶことが推奨されます。

チェック項目⑤:事業者名と住所の確認

 表示内容に責任を持つ日本の事業者(製造業者、輸入業者、販売業者、輸入車、販売者のいずれか)の事業者名称と住所を日本語で記載する必要があります。

 (製造元、輸入元、販売元等は事業者ではない)

 事業者名と住所の確認は、ドッグフードの信頼性を判断するために重要です。

事業者名は製品を製造または販売する会社を指し、住所はその事業所の所在地です。信頼できる事業者からの製品は、品質管理がしっかりしており、安心して愛犬に与えることができます。

 もし何か問題が発生した場合には、これらの情報を元に事業者への問い合わせが可能となります。

追加チェック:任意表示項目の理解

 ペットフード安全法では、事業者が任意で表示する項目もあります。
 これには栄養成分、摂取目安量、特定の保証などが含まれることがあります。

 これらの任意表示項目は、ドッグフードのさらなる情報提供を目的としており、愛犬の健康管理に役立つ追加情報を提供します。これらの項目を理解し、愛犬のニーズに合ったフードを選ぶ際の参考にすることができます。

まとめ

 良いドッグフードを選ぶ際には、高品質なタンパク源を含むものを選び、全体的な栄養バランスを確認することが大切です。

 添加物の使用は少なく、原材料の表示が透明である製品を選ぶことが推奨されます。

 一方で、避けるべきドッグフードは、不明瞭な原材料リストや過剰な添加物、栄養不足、悪い評判や過去のリコール履歴があるものです。これらのポイントを考慮することで、愛犬の健康を守ることができます。

本記事中で表示例として使っているフードパッケージの画像は、そらうみが長年使っている「こだわりのジロ吉ごはんだよ!」です。

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