今年(2021年)の節分は,124年ぶりの2月2日なんですって。
節分は日にちが固定で決まっているのではなく、「立春の前日」と設定されているので、2月3日からずれることもあるのだそうです。
今年の恵方は「南南東」です。
※恵方とはお正月の神様がいる方角のこと。
名古屋では、そらうみの家の近くの「笠寺観音」が南南東にあたり、節分会の豆まきがある予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言を受けてイベントが中止になってしまいました。
尾張四観音と恵方について
~尾張を守護する四観音と恵方の中心名古屋城~◎『尾張四観音』について
この尾張地方には「笠寺観音(笠覆寺)(名古屋市南区)」「甚目寺観音(海部郡甚目寺町)」「荒子観音(名古屋市中川区)」「竜泉寺観音(名古屋市守山区)」という古くより信仰を集めてきた四つのお寺があり、千年以上の歴史の中で、観音様を本尊としておまつりしてきました。これら「笠寺・甚目寺・荒子・竜泉寺」の四つの寺院を『尾張四観音(おわりしかんのん)』として、観音様の慈悲をもとめる民衆の信仰を集めました。◎『恵方』とは
方位神の一つである「歳徳神(としとくじん)」はその一年の福徳をつかさどる神とされています。この歳徳神がいる方角は全てにおいて大吉とされ、この方角を「恵方(えほう)」と呼びます。恵方は別名「吉方(きっぽう)」「明の方(あきのかた)」等ともいわれます。◎『尾張の恵方』とは
およそ400年前に徳川家康公は尾張の国の中心として名古屋城を築きました。それ以来、名古屋城を中心としてみた時にこの地域の四方に位置する、尾張四観音が尾張を守護する観音様としてもさらに崇敬されるようになりました。四観音のうち、その年その年の恵方にもっとも近い観音様は「恵方の観音様」として、福をもとめて特に多くの参詣者が集まります。
笠寺観音 公式サイトより
結びと縁の寺・笠寺観音
玉照姫ご夫妻と、縁を結んだ観音さま
雨ざらしでびしょぬれだった観音さまを見て、自分がかぶっていた笠をかぶせた彼女は、京からやってきた青年貴族・藤原兼平(ふじわらのかねひら)公にみそめられ、長者の家で仕えていたところから、京に召され、兼平公と結ばれ、玉照姫(たまてるひめ)と呼ばれる事となった。
ご夫妻はその巡り合わせを深く観音様に感謝し、この地に大いなる堂を建て、そこに笠をかぶせた観音さまをおまつりし、笠をかぶった寺=笠覆寺(りゅうふくじ)と名付けたことから、笠寺の名の由来となった。
彼らの思いと、その良き縁を自らも結ぼうと、現在もこの笠寺観音におまつりされている観音様と、ご夫妻をお参りに来る人は絶える事がない。
天林山笠覆寺 笠寺観音 公式 http://kasadera.jp/
457-0051 名古屋市南区笠寺町上新町83 Tel (052)821-1367 (8時~16時)
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